まぼろしパンティ・「消えた三角木馬編」/ななしィ・著




1
 これまで数々のわいせつなる事件を解決してきた、まぼろしパンティこと藤寿々美。そんな事件の中で寿々美の頭から離れる事の無い光景があった。それは「車先生三角木馬事件」である。
 両手を縛られたまま全裸で木馬に乗せられていた美人教師。朝の校庭に晒されたその姿は衝撃的であった。本人はさぞ苦痛であったろうが周りを野次馬の生徒たちに取り囲まれ全裸で喘ぐ女教師の姿に寿々美は興奮したのだ。

 そしてまぼろしパンティとして犯人グループと対決した時。あやうく寿々美本人も捕らえられ、車教師の様にリンチにかけられる所だったのだ。このときは機転により難を逃れたまぼろしだったが、寿々美は忘れられなかった。
 凌辱道具を手にした犯人達に追いかけられ、追いつかれそうになった瞬間の恐怖を。そして…興奮を。

 寿々美は時々悪夢をみる。
「まぼろしパンティをリンチにかけろ!!」
リンチ集団に追いかけられてる時の夢だ。
「おれ浣腸!ウヒヒ〜」「おれ三角木馬!ウヘヘヘ!」
必死で逃げるまぼろし。
「ああ〜ん!おいつかれちゃう〜!イヤッ!イヤ〜!」

 飛び起きる、寿々美。
「…夢…また、あの夢….」
自室のベッド。時計の針は深夜3時を指していた。悪夢により汗が体を濡らしている。
「ひどい汗…最近あの時の夢をよく見るわ…」
思い出したくない記憶だった。忘れたい思い出だった。だが。
「ああ〜っ…なんで?…私…」
パンティの股間部はビッショリと濡れていた。清楚な純白パンティに淫らな匂いが漂う。
「興奮してるの?あんな夢で…」
股間を見つめる寿々美。連日の悪夢。認めたくなかった。
 正義の為に戦う自分が、悪に凌辱されそうな夢を見て下着を濡らすほど興奮してるなんて……。


 翌日、学園警察内で窃盗事件が発生した。場所は犯罪者の凶器などを保管しておく押収物保管室。しかし奪われた物は一つだけだった。
「警戒厳重な保管室を狙うか普通?」
「警察署に泥棒が入るなんてなぁ」
口々に驚く警察署員たち。
「しかも三角木馬だけ盗んでいくとはね〜」

木馬窃盗事件は当然、寿々美の耳にも入ってきた。
「一体誰が、何の目的で盗んだのかしら?」
自室で宿題をしながらも「正義の探偵」として考えていた。だが眼に浮かぶのは…ヒワイな三角木馬の姿…全裸で苦悶する車教師の姿…そして…。
(ああ...何を想像してるの寿々美!ああ…)
トロリ。寿々美の中から淫らな雫が染み出す。連日の「悪夢」に恐れながらも心のどこかで期待する自分。

(私も裸で、三角木馬で、みんなの前に晒されてみたい)

「正義の探偵」として想像してはならぬ事。「清楚な女学生」が妄想してはいけない事。もう否定はできないのか。

「寿々美…今回だけよ…」
そう自分を言い聞かすと寿々美は服を脱いでいった。そして全裸になると、眼を閉じて妄想した…。
 禁断の悪夢の続きを….。

scan10019.jpg 「うひゃひゃ!つかまえたぜェ!まぼろしパンティ!」
(あ、あなたたちに負けるような私じゃないわ!)
「イヒヒヒヒ〜男5人相手にしてよく言うぜ!」
「そらそら!浣腸の時間だぜェ!」
(あ〜っ!そ、それはイヤッ!)
「今だ!!イヤッホォォ〜」
後ろからまぼろしに縄がかけられる。
(アア〜ッ!!手が使えないわ!)
「チャンス!必殺ボディブローッ!!」
犯人の拳を腹に受け戦意を喪失するまぼろし。
「よ〜し!パンティひっ剥がして木馬にのせろ!、まだマスクは取るなよ!楽しみは残しとけ、イヒヒヒ!」


 正義の探偵の「心の裏」に潜む「もう一人のまぼろしパンティ」。机のカドに股間を擦りながら、寿々美の妄想は続く。

「イ〜ッヒッヒ〜!いいザマだぜ〜まぼろしパンティちゃ〜ん!」
ついに三角木馬に乗せられてしまったまぼろし。後ろ手に縛られ周りを犯人達に取り囲まれている。
(アアア〜ッ!!イタイッ!お願いっ、おろしてっ!)
幼女のような美しいワレメに容赦なく食い込む三角木馬。悶絶するまぼろしをニヤニヤしながら眺める犯人達。

「ひひひ、よくも藤寿々美へのリンチを邪魔してくれたなァ!」
「せっかくあの清純で清楚なマドンナを嬲れるトコだったのによォ!」
「裸で暴れまわる露出狂のお前とは正反対だぜ!この変態女が!」
まぼろしの乳首をひねりあげる犯人。
(ああああ〜っ、イヤァ!)
「なんだコイツ、こんな目にあっても興奮してるのかァ?」
「ほんとだ!濡れてやがる!プッ…ギャハハハハハハ!!」
苦痛とは裏腹にまぼろしの秘部からは大量の雫が溢れていた。


「もしかして君、マゾなんじゃないの?ねぇ?」
「悪党に嬲られたくて裸で戦ってるの〜?ヒヒヒ」
「でなきゃ濡れたりしねえよな。普通はよ〜」
まぼろしの豊満なバストを揉みあげながら言葉嬲りする犯人達。

(た、耐えるのよ寿々美!…ああ…でも…)

「ククク…ではそろそろいくか!ウヒヒヒヒ…」
「露出マゾ探偵、まぼろしパンティの素顔、大発表!!」
「キヒヒヒ!さ〜て?どんな顔してんのかなぁ〜?ヒヒヒ」
「恥ずかしいぞ〜!なぁ?裸で探偵ゴッコしてる変態ちゃん!」
リーダー格の男の手がマスクに伸びる。

「い、イヤッ!!イヤ〜ッ!!顔を見るのだけは許して!」
頭を振りマスクを取られまいとするまぼろし。
だが下半身を木馬に固定され、両手を縛られ、両肩をもガッチリと男達に押えつけられてしまった状態では無駄なあがきだった。

ついにマスクパンティの鼻先を指で摘む犯人。
「イヒヒヒヒ!オラオラ〜剥がすぜぇ〜正体バレるぜェ〜!!」
ゆっくりと、じらすように、マスクを剥がしていく。

(アアッ!!イヤッ!イヤッ!!私、恥ずかしいっ!!あああっ!)

「キヒヒッ!そらよ!これが変態の素顔だぜェ!!!」
スルルルッ!一気にマスクを取り去る犯人!

「あああ〜ッ!ママ〜ッ!!アぅぅぅッんんんんあんん!!」

 静寂なる自室に乙女の荒い吐息だけが響く。
(ハァ…ハァ…ハァァン…私はなんて妄想を…ああ…)
寿々美は三角木馬に見立てた机のカドに秘部をこすりつけ、絶頂していた。
 悪に凌辱され辱められる事を妄想しながらの自慰で絶頂したのだ。

(私の心の中に…こんな私がいるなんて…)
寿々美は紅い頬を手で隠しながらベッドに倒れ込んだ。複雑な自分の心を隠すように…。


 翌日のクライム学園。
「藤さん、ちょっと…、いいかしら」
教室での談笑中にクラスメイトの美穂に呼ばれる寿々美。
「な〜に美穂?秘密の相談かしら?」
キョロキョロと周りを確認してから小声で話だす美穂。
「あのね、藤警部に伝えてほしいの。あのね、私、見ちゃったの。あの、さ…三角木馬が盗まれた夜にね…見ちゃったのよ」
ゴニョゴニョと耳打ちする美穂。

「な、なんですって〜!ウッソ〜!!」
驚く寿々美。
「シーッ!!お願いよ、警察には出来るだけ穏便に解決するように頼んで頂戴っ!ネッ、藤さん!」
不安気な美穂の眼を見てニコッと笑う寿々美。
「うん、大丈夫!ちゃんと頼んでおくわ!」

———その夜、寿々美はある人物を尾行していた。
「本当なのかしら…?」
学園の山林の裏道にさしかかった時、「人物」は突然道を外れると林の中に消えた。
「うっ!尾行がバレたの?」
慌てて追う寿々美。人一人通れるケモノ道を、静かに、足早に、急ぐ。

うっそうとした森の中にポカリと開いた草むらの空間。そこにたたずむ「人物」。
 その傍らには盗難された「三角木馬」があった。その「人物」はとりつかれた様に服を脱ぎはじめる。そして、全裸になると、自ら、三角木馬にまたがったのだ。

「あっ、ああ〜っ!痛いっ!割けちゃうわァ〜!!」
人の立ち入る事の無い山林に悲痛な、だが、淫らな喘ぎ声が木霊する。

「あぁ、車正美先生!何をされているのです!?」
ヒィッとうめき、振り返る「人物」こと「車正美女教師」。

「ま、ま、まぼろしパンティさん!どうして!あっああ〜!」
木馬をまたいだまま驚嘆する車教師。

「何故です、なぜ三角木馬を盗んで、こ…こんな事を?」
まぼろしも動揺していた。忘れたい記憶、でも頭から離れない記憶。車先生の木馬姿。妄想した自分。晒された先生。晒されたい自分。様々な思いがまぼろしの頭の中を駆け巡る。

「…さ、三角木馬が忘れられなかったのよ…アアゥッ!」
木馬にまたがったまま、苦悶しながら、車教師は口を開いた。


 美人女教師は何故、三角木馬を盗み、山奥で自虐行為をしてたのか。車教師は木馬に刺激されつつ話し出した。

「私にはもともと変態の気があったのです…アウッ、でも教師という聖職についた以上、誰にも変態を明かさずに生きていくことを決めてたのです。アアンン〜」
車教師の木馬姿に興奮しつつも黙って聞き入るまぼろし。

「そんな私を、アアッ!、あの夜、リンチ犯達が襲ったのです!無理やり裸にされ、か、浣腸され…、排泄姿を笑われ…、体中を愛撫され…、そ、そして…、アアアアッ!学園の校庭に裸のまま連れて行かれて…、三角木馬にまたがされたの!…そしてそのまま…、朝まで…。
 …苦痛と羞恥の中で、私は思ったわ。これは私への罰なんだって。変態なのに教師なんかになった私への、天罰なんだと…。だって私は月に一回は放課後の教室で….全裸になってオナニーしてたから…生徒たちに私が変態だって知られる事を妄想して、オナニーしてたから…。」

まぼろしは股間のパンティを濡らしていた。
(わ、私に似てるわ…私も昨日…ああっ…)
太股を擦りあわせ話を聞き続けるまぼろし。

「やがて朝が来て、生徒に発見されたわ…、ああ…、恥ずかしい姿を…。でもなかなか助けてもらえなかったわ…、生徒も先生方も…、警察さえも…、裸のまま木馬の苦痛に耐える私を、好奇の眼で、いやらしい眼で見続けた…凄く恥ずかしかったわ…」

まぼろしが口を開く。
「で、でも、そんな辱めを受けた先生が、何故木馬を盗んだの?」

「アゥン!やっと助けだされて…股間の傷も癒えてね…もうこの学園にはいられないと思って辞表を出したのよ…。そしたら生徒達に止めないでと泣きつかれてね…。結局、残ることになったの。
 みんな私に気を使って事件の事は何も言わない…。だけど私は「私の中に居る変態」を「あの事件」で開花されたの。変態露出女教師、車正美に完全になってしまったのよ!
 …そんな自分を戒めるために、そして…あの時の興奮を再び味わうため三角木馬を盗んだのよ!!、ああ、笑って頂戴!まぼろしパンティさん!」

 まぼろしは何も言えなかった。まぼろし自信も自分の中にいる「変態」に気づいていたから。
「もし私も何かのきっかけで「心のタガ」が外れたら…。」

「先生、私は何も見なかった事にします。でも、程々にしないと大変な事になりますよ。お気をつけて!」

「あ、ありがとう、まぼろしパンティさん」
走り去るまぼろしを見ながらつぶやく車教師。そして続けて言った。
「あなたも露出狂なんだから程々にね〜!」

車教師の声が夕暮れの山々に響いた。

<完>



<番外編 >

 三角木馬事件で変態性癖を開花させられた女、美人女教師、車正美。
 事件の後、学園は職場復帰した彼女を「何も無かった」様に笑顔で迎えたが…。

授業中—— 数学を教える正美。淡々と授業を進める。
「え〜、この点ABCを結ぶ三角、さ、さんか…く…」
チョークで三角形を書く手が止まる。
チラと生徒達を見る。
目先をそらす者、無理に微笑む者、ニヤリと笑う者。

(ああ…みんな知ってるのね…私の恥ずかしい姿を…)

正美の開花した「変態」がムクムクと顔を上げる。

(ああ〜…笑って…恥ずかしい私を嘲笑して…)

あの事件以降、正美のマゾヒズムは事あるごとに顔を出し聖職を汚そうとするのだ。

授業終了のベル。「起立、礼」。
正美は足早に教室を出ると職員専用のトイレに入った。

(ハァ…ハァ…三角の図形に興奮しちゃうなんて…ああ…)

正美は窮屈なタイトスカートを腰までめくり上げた。
下着はつけていない。
が、その股間には細い縄がピッチリと締め込まれていた。

「はぁぁん…股縄してるの…痛いくらいが気持ちイイの〜…」

盛り上がった恥丘に、ムッチリとした尻の谷間に、薄い陰毛に覆われたワレメに、容赦無く食い込まされた縄下着。

(ア〜ッ…見て!見てっ!恥ずかしい私を見てっ!)

股縄をさらに引き上げ、淫らな割れ目を刺激する。
腰を突きだしいやらしく踊る正美。
頭に浮かぶのはあの日の光景。
凌辱、三角木馬、放置、視線、嘲笑。

(ああ!見て!恥ずかしいっ!アア!!)

縄に仕込まれた「結び目」が敏感な肉芽をこすりあげる。
縄を絡めた指が上下左右に激しく動く。

(アゥゥ!!痛いのがイイッ!アアッ!恥ずかしいのがイイッ!)

まだ変態女教師の一日は始まったばかりだ…。

<完>


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