()/ノーネーム・著 

                      初出:2005年11月1日
           〜15日
          『まぼろし掲示板』



N県にあるクライム学園。
 文武両道の名門校でありながら、学園内には絶えず犯罪が起き、毎回、少なからず生徒、特に女生徒が被害に遭っていた。
 そんな犯罪を学園警察とともに解決し、犯人を懲らしめてきたのは正義の美少女探偵「まぼろしパンティ」だった。

 両手には真っ赤なエナメルのロンググローブ、両足にも同様のロングブーツを身にまとい、
きわどいパンティで秘部を隠し、首に巻いた深紅のスカーフをたなびかせる。
頭には両目が出るように二か所に穴がくりぬかれた黄色いパンティをかぶり、
本来ならばパンティの足を通す部分からは、ツインテールに分けた長い黒髪を出していた。
それ以外は一糸まとまぬ生まれたままの姿。
おっぱいもろだしのセクシー探偵だった。

 正義のために少女の恥じらいを捨てたまぼろしパンティの活躍で、ここ1年あまり、学園内も徐々に犯罪は減少し治安は回復されつつあった。


「寿々美、きょうの放課後に緊急の生徒会があるんだって」
「あっそう。わかったわ。ありがとう」
生徒会書記の里香に聞かされるまで、寿々美は緊急の生徒会は知らなかった。

(なんだろう。ちょっと気になるわ)
寿々美は理由はないが、なにやら胸騒ぎのようなものを感じていた。
そして、この時点では寿々美はあのような事態が起こるとは知るよしもなかった。

 藤寿々美はクライム学園高等部3年生で、新体操部のキャプテンも務めていた。
目鼻立ちの整った端正な顔立ちに、自慢の黒髪のロングヘアー、体操で引き締まったボディやグラマラスな体型には、男ではなくても、女性でも振り返ってしまうほどの魅力があった。
今年の春からは生徒会の副会長にもなり、文武両道、まさに学園のマドンナにふさわしかった。
ただ一つ、まぼろしパンティとして裸で飛び回っていること以外は、だれしもが認めるところだった。


放課後、生徒会室――。

「えー、きょうはみなさんに遅まきながら報告があります」
生徒会長の大泉純次郎はこう切り出して話を続けた。

「実は今年の春から学園内の警備の手がまわらない数か所に、防犯ビデオを設置して監視活動にあたってきました。
その結果、不審な行動を取っている生徒が見つかりました」

 急にざわざわと騒がしくなる生徒会室。
寿々美も、どうせ不良男子生徒の喫煙や恐喝現場が見つかったのだろうと思うと同時に、
防犯ビデオを生徒に知らせずに取り付けたことに強い憤りを感じていた。

「そんなことをどうして教えてくれなかったの」
「一体どこに付けているんだ」
生徒会室にあつまった生徒会幹部と各学年の代表者ら20人近くがざわめき始めた。
 
「まぁまぁ落ち着いて」
大泉は自分への非難の声を鎮めるためにボードを持って説明を始めた。

「この図を見てほしい。これがカメラを設置した場所だ。
いまはほとんど使用していない旧校舎東館だ。カメラはすべて天井に設置してある。
不審者が通るとセンサーが感知し、録画機能が作動する。いなくなれば録画は終了する。
一か月が経過し、いくつか不審な人物が浮かび上がってきたのできょうはみんなにみてもらいたいのだ」

大泉は不敵な笑みを浮かべながら寿々美に問いかけた。
「藤さん、このビデオに映っている不審者を父上の学園警察に提出してもらえるかな」。
「あっ、何?警察に」
 寿々美はやや落ち着きを失っていた。


「どうしたんだ藤さんともあろうものが。僕の話を聞いていなかったのかい?」
「えっ。聞いていたわ。でっでも。ここでみるのはちょっと。個人のプライバシーもあるし」
寿々美は体中から汗が噴き出てくるような感覚に襲われていた。
顔も真っ赤に紅潮し、声がうわずっているのも自分でわかるほどだった。

「いいじゃない、藤さん」
「悪い生徒をほおっておいちゃいけないですよ」
生徒会室のほかの生徒らは大泉に賛成だった。
彼らとて、すべて正義から言っているのではない。
やはり、ビデオに映った不審者の行動をちょっとばかりのぞき見をしてみたいという不純な動機もあった。

「では賛成多数ということで、上映会を始めましょうか」
大泉は寿々美を見下ろすように宣言すると、大型テレビを教室前面に設置し、部屋のカーテンを閉めた。
大泉は部屋の電気を消すと、{まぼろし@}と書かれたビデオテープをデッキに入れた。

(落ち着いて考えるのよ)
寿々美は高鳴る心臓の鼓動を、隣に座った大泉に気付かれぬよう、冷静になろう務めた。
まだ何も映っていると決まったわけではない。


 寿々美がここまで狼狽しているのには訳があった。
防犯カメラが設置された旧校舎東館3階には、まぼろしパンティとして緊急出動するために、
寿々美がまぼろしパンティのブーツ、マスク、スカーフ、パンティを隠している楽器倉庫室があったからだった。
寿々美はここで、清楚な制服姿から全裸になり、あのコスチュームに着がえているのだった。

 この一か月、寿々美はささいな痴漢事件などのために10回近く出動していた。
もちろん、防犯ビデオが設置されているなどとはつゆ知らずに、旧校舎東館にいつものように出入りし、
楽器倉庫室でマスクパンティをかぶって裸になり、セクシーなまぼろしパンティに変身してさっそうと出動していた。


 ウィーン。
ビデオの再生が始まった。
午後だろうか、やや薄暗くなりはじめた楽器倉庫室の扉の前で、ロングヘアーの女子生徒がきょろきょろと左右を見渡しているところが映し出された。
ビデオは少女の後方から、俯瞰するように撮影されているため、この少女がいったいだれなのかははっきりとしない。
 画面の中の女子生徒はスカートのポケットに手を入れると、かぎのような物を取り出して扉に入れ、何喰わぬ様子で扉を開けて倉庫内に入っていった。

 「だれだこいつは」
「スタイル抜群じゃないか」
「どこ見てるのよ。立派な不法侵入よ」
生徒会室がざわつく。

しかし、それから5分ほど経過して再びビデオに映し出された人物を見て、生徒たちはテレビに釘付けになり、いっせいに身を乗り出してその姿を凝視した。

 画面には、さきほどの倉庫室の扉が内部から静かに開けられ、頭になにやらマスクをかぶった少女が、
きょろきょろと回りを見回しながら出てくる姿がはっきりと映っていた。
よく見ると、少女がかぶっていたのはパンティで、手足に真っ赤なグローブ、ブーツを身につけ、首には深紅のスカーフ、
頭には黄色いマスクパンティをかぶり、そしてフリルの付いたV字に切れ上がったピンクのパンティをはいていた。

 「まぼろしパンティだ!」
寿々美をのぞく教室内の生徒は、驚きの声を上げた。

「あそこで着がえていたの」
「やっぱりうちの生徒だったんだ」
「正義の探偵が倉庫室に不法侵入か」
「初めて見たけどすごい体よね」――。
各自の反応は様々だった。

 まぼろしパンティが走り出して、画面からフレームアウトしたところで映像はストップし、生徒会室の電気がついた。


 大泉はすっといすから立ち上がると、
「僕も驚いたんだ。まさかまぼろしパンティが東校舎に無断で出入りをしていたとはね」
と、おどけた様子で話しはじめた。
「ご存じの通り、東校舎では学校の備品の盗難が時々発生して問題になっていたんだけど、僕はこの映像を見てこう思った。
全部、まぼろしパンティが盗んでいたんじゃないのかって」

「そんなはずないじゃない」
大泉をにらんで力強く言い放つ寿々美。

「さぁどおかな」
寿々美の反論に向き合おうとしない大泉。
「まだ映像には続きがあるんだが、見ることを了承してくれますか」

「いいえ。やっぱり問題だと思うわ、こういうこと」
反論する寿々美。

「だって、まぼろしパンティは正義の味方よ。窃盗なんてするわけないじゃない。
倉庫室に勝手にはいることは確かに不法侵入になるかもしれないけど、これはすべて正義のための行動よ」
教室内は寿々美の凜とした声が響いた。

「彼女は犯罪捜査のために緊急出動するためにああやって、
だれも学園内の生徒が入らないところにコスチュームを隠しておいたんだわ。たぶん。
彼女は正義のヒロインよ。犯罪者ではないわ。みんな気付いて」

「そう言われてみればそうね」
「たいした犯罪ではないんじゃないか」
「さすが藤さん」
生徒会室の生徒らは寿々美に同調した。


「ずいぶんと彼女の肩を持つんだね、藤さん」
大泉は平然とした様子で言い放った。

「みんな聞いてほしいんだが、僕が問題にしているのは不法侵入ではないんだ。
この少女は倉庫内で何をしているんだろう。
着がえているだけ。いいや。
酒でも飲んでいる。
ひょっとしたら覚せい剤、大麻でもやっているんじゃないか?
そうでもしなければ、あんなハレンチな格好で公衆の面前に出られないだろう」
大泉の演説にうなずきながら聴き入る生徒らもいる。

「そう考え、僕は学園長の許可をもらった。
私は学園長に、もしも自分の考えが間違っているならば殺されてもいいって訴えた。
そして、倉庫室内にも集音マイク付きのカメラを設置したんだ。
そうしたら大変なことが起こってね。くっくく」

大泉はそう言うと、{まぼろしA}と書かれたテープをデッキに入れ、再生ボタンを押そうとした。

「だめぇ!やめてぇ。彼女のことを何だと思っているの。学園のヒロインよ。
それを覚せい剤、大麻だなんてふざけないで。みんなこんなテープを見ちゃダメよ」
引きつった表情で抗議する寿々美。


「おいおい、まるで自分のことみたいだね」
余裕の大泉とは正反対だ。
「みんなやはり見るべきだろう。もしも薬物をやっていたことになったら大変だ。
最近は学校での薬物汚染が全国的な問題になっているんだよ」

 大泉の意見に同調するわけではないが、これから始まるテープの中に何が撮影されているのが見たくなってしまうのが人間の性。
寿々美の友人の里香とて同じだった。
「寿々美、これは確認しないといけないことだと思うわ」

教室内の意見がまとまったとみると、大泉は呆然と立ちすくむ寿々美を見ながら、にやりと笑いながらゆっくりと再生ボタンを押した。
「さぁ、藤さんもちゃんと見ないと」

(まずいわ。まずい・・・)寿々美の心臓は高鳴っていた。

10
 教室内の電気が消され、再び、ビデオの映像が始まった。今度は音声付きだ。

「ガチャッ」
薄暗い倉庫室内に何者かが入ってきた。
カメラは今回はちょうどひざ丈ぐらいの高さから上を見るようなアングルで映されている。
やや薄暗いが映像は鮮明だ。
倉庫室の壁には、ちょうど荷物棚があり、楽器が入っていると思われるケースが並んでいる。

 コツ、コツ、コツ。
革靴の足音が徐々に大きくなって、女生徒が映像に入ってきた。
女生徒はまるで、カメラの位置を知っているかのように、カメラの真ん前で止まり、背中を向けて制服の上着を脱ぎだした。

 ゆっくりとそでから腕を抜いて白いセーラー服を脱ぐと、真っ白のブラジャーが背中の肉に食い込んでいる様子が映し出された。
女生徒の腰はスーパーモデルのように細くくびれ、簡単に折れてしまいそうなほどのか細さだ。
 しかし、背中から肩にかけてはしなやかな筋肉がつき、まさに完璧なボディだった。

 女生徒は背中に両手を回してブラのホックをはずし、丁寧にブラをはずして折り畳むと、
自分のおへそのあたりの高さの棚に置いておいた自分のバッグの中に入れた。
次に、紺色のスカートの中に両手を入れると、ゆっくりとパンティを膝までおろした。
くるくると丸まった白いパンティが女生徒の膝部分にたるんでぶらさがる様は、隠微な雰囲気を醸し出す。
 女生徒は片方ずつの足を丁寧に抜き、丸まった脱ぎたてのパンティを丁寧にたたんでバッグの中に入れた。

11
「ああ・・・」
寿々美はもう心臓が爆発しそうに高鳴り、薄目でビデオの内容を確認するだけで精一杯だった。

 それと同時に、寿々美の性癖がうずき始めてしまった。
(あ・・私とは知らずにみんなが私の裸を見ているわ・・・。
どっどう、きれい?いま、ビデオの中の私はスカートの下にはなにもはいていないのよ。ノ、ノーパンなのよ)
見られている快感に襲われる寿々美。
ビデオを見ながら、秘部はうっすらと湿り始めていた。

 ビデオのなかの女生徒は、スカートをすとんと床まで下げると、全裸に靴下という姿になり、
形のいい真っ白な桃のようなおしりが丸出しになった。
さらに、女生徒は、鼻歌を歌いながら床に落ちたスカートを拾うために膝をやや折り曲げて前屈みになる。
ビデオには、女生徒の秘部が徐々に大写しになる。
お尻が徐々に画面に大写しになったかと思うと、その割れ目からは、女性が最も見せては行けないサーモンピンクの秘貝が大アップとなった。
まるで、秘貝をレンズに押しつけるような格好で、女生徒は一瞬止まると、スカート拾って、丁寧に折り畳んだ。

12
 「すげぇ」
「放送禁止だよ」
「ばっちり映っていたな」
興奮する男子生徒が大声を上げる。

(!!!。はあぁぁぁ〜。すっすごい、おまんこ丸見えよ。寿々美ったら)
 見られる興奮を抑えられないのか、寿々美はいすに座りながらも、腰を少しだけ前後にひくつかせてしまった。
自分でも、あんなにはっきりと自分のあそこを見たのは初めてだった。
上気する顔。荒くなる息づかい。
さきほど画面に大写しにされた寿々美の聖なるおまんこの奥からは、女蜜がとろりとろりと流れ始めていた。

 ビデオの中では、全裸になった女生徒が、首にスカーフを巻き、両手足に赤いグローブとブーツを装着し、
徐々に正義のヒロインへと変身する姿映っていた。
 女生徒は、次に、丸まったピンク色のパンティを取り出すと、片方ずつの足を丁寧に通し、
まるで快感を味わうかのようにおしりを左右に振りながら、ゆっくりとそのシルクの布地を腰まで引き上げた。

「ああっ」
自分の姿に恥じらうようにうわずった声を上げる、女生徒。
画面には、ひものようなTバックパンティの後ろの部分が、桃のようなおしりに埋没している様子が映し出される。

13
 女生徒は、最後に、再び段ボールから丸まった黄色いパンティを取り出すと、
今度は頭にそれをかぶせて慣れた手つきで足を通す部分から髪の毛を二つに分けて出した。

 「ああ、いつ見ても恥ずかしい。こんなTバックパンティ一枚で・・・」
一人でしゃべり始めるヒロイン。
まるで自分の姿にうっとりとしているようだ。
「でもこれも正義のためよ。ビビッ・・頑張るのよ」

 寿々美は耳をふさいだが、集音マイクの調子が悪かったらしく、
いつものせりふである『寿々美、頑張るのよ』の名前の部分は録音されていなかった。
 まぼろしパンティとなった女生徒は、倉庫内で軽い屈伸運動をすると、
パンティから恥ずかしい毛が出ていないのかを確認するかのように、恥部に手を当て、前屈みになって顔を地下で近づけて確認し、
大股で颯爽と出口から出ていった。

14
 教室の電気がつくと、ふと寿々美は我に返った。
「・・・何っ何も映っていないじゃない。正義の変身シーンだけよ。こんなものを撮影するなんてこれは変態の趣味だわ」
寿々美は再び大泉にくってかかった。

「最後までビデオを見てほしいな。
あれ・・・藤さん、ずいぶん顔が上気しているよ。大丈夫かな?」
大泉はばかにしたような笑いを浮かべ、素早く早送りボタンを押した。寿々美の胸が再び高鳴る。

(ひょっとしてあの日の映像。まさか。大丈夫よ・・)

15
 「ガチャ」
 再び、ビデオの映像から音が流れ出した。
一仕事を終えてまぼろしパンティが帰ってきたようだ。

「はぁ・・・はぁ」
変な息づかいが聞こえてくる。

 カツン・・・カツン・・・カツン。
 ゆっくりとしたブーツの足音が倉庫室内に響き、まぼろしパンティが近づいてきたのが分かる。
しかし、そのスピードは遅く、ややおかしな足取りに思われた。

 ビデオカメラの前にくると、まぼろしパンティはさっきとは逆の方向を、
つまりおしりではなくパンティの前面からオッパイ、顔が見えるようにカメラと正対した向きで立ち止まった。
ローアングルからは、まぼろしパンティの恥部、オッパイ、顔が映し出された。

 一仕事終えて帰ってきたまぼろしパンティが、なにやらしゃべり始めた。
「・・きょうの犯人も、あたしをすごい目で見てたわ・・・」
「お、おちんちんを、あっ、あんなに大きくさせて」
「乳首がこんなに」
「ああっ」
「パンティの、あそこのシミも分かっちゃったかしら」

 テレビ画面をよくみると、まぼろしのピンクのパンティの秘部が、恥部の土手に食い込み、ぐっしょりと濡れている様子が映し出される。
毛をそり上げたあとまでばっちりとうつり、そこは欲望の液体でぬらぬらと茶色く光っていた。
乳首はくいっと上を向き、こりこりに固まっているようだった。

 まぼろしパンティは、今度は、赤いグローブに包まれた両手を腰から胸にはわせ、両手で形のいいおっぱいをもみ始めた。
「あーん」「うふーん」。

16
 ビデオから流れる正義のヒロインの甘美なあえぎ声。
声にあわせ、腰を悩ましげに左右に振る。
わしづかみにした両手の赤いグローブの指先からは、マシュマロのようなおっぱいの肉がこぼれ出す。
口を半分開き、目を細めて虚空を彷徨うような目つきで隠微な行為に没頭し始めていた。
正義のマスクヒロインのいつもの高貴な姿はそこにはない。
すでに、その顔は肉欲に身をゆだねるメスとなっていた。

 さらに、胸から肩、肩から首と体中をまさぐり始め、体中をソフトタッチしながら微妙な刺激を与える正義のヒロイン。

「あっ」「あっーー」「うーん」
ビデオから流れ続ける甘美な叫び。
次に、まぼろしパンティは両手をくびれた腰部分にあてると、少しがに股の姿勢になって、
はいていたハイレグパンティの両サイドをつかみ、徐々にゆっくりと上へと引っ張り上げた。

「あ、ああ、ああああ。いひぃーーーーーーーー♡」
徐々におまんこの土手の肉に食い込んでいくピンク色のパンティ。
それに合わせて、今まで以上の歓喜のおたけびをあげてしまう正義のヒロイン。
髪を振り乱し、恍惚の雄叫びを上げる姿が映し出された。

17
 そこからビデオに映っていたのは、パンティを引っ張り上げながら腰を振り続ける正義のヒロインの痴態。
 正義の味方としてこれまで活躍していたヒロインがただの変態となって、アダルトビデオのワンシーンのような行為を続ける。
神秘な偶像がまるで音をたてて崩れるような状況に、男子生徒のイツモツはすでにこれ以上ないほどに膨張していた。

 「ああ、気持ちいい。・・・お、おまむこがいいのぉ。あそこもこすれるぅ」
引きちぎれんばかりにパンティのサイドや、パンティの前後を引っ張りあげ、くねくねといやらしいダンスを踊るまぼろし。
ほとんどひものようになったパンティの前面は、いまではすっかりおまむこの茶色い肉の土手に食い込み、
信じられないほどのおつゆがあふれ出し、太股に伝わって流れ出していた。

「ほ、本当は、、こんなふうにされたいの〜」
「うーーん。。いいわぁ〜」
パンティの一番細い部分はひものようになり、おまむこのびらびらとした具も飛び出してしまっていた。

18
 赤いグローブに包まれた指が、ぐっしょりと濡れた股間部分にまで下りてくる。
「みんな私のここを見たいのよ。触りたいんでしょ」
腰をくねらせながら、クレバスをパンティの上からこすりあげるまぼろし。

「はっ、はっ、はぁ〜ん」
指が動くたびに絞り出されるあえぎ声。
しばらくすると、まぼろしパンティの中指がクレバスにそって徐々に上がり、ある一点でその中指が止まり、そこを親指と中指でつまみ上げた。

「あっはぁーーーーーーーーーんんんんんっ!!」
一瞬、上を向いたかと思うと、大きなあえぎ声を上げるヒロイン。
いままでのどんな戦いでも、こんな嬌声を出したことはない。
それだけ、正義のヒロインの体は快感に支配され始めている証拠だった。

「こ、こんなとこ攻撃されたら・・・私、負けちゃう。どんなに弱い相手にだって、抵抗できないわぁ。はぁーんん」
クリトリスをパンティの上からつまみ、自分の弱点を告白するヒロイン。
「ク、クリちゃん大好き、最高。ここ、つまんで。つまんでほしいのよぉ〜」

19
(いやらしい私が見られている。これが本当の私よ。いつもすました素顔の寿々美は偽物なの。もっと見て、いやらしい本当の藤寿々美を見てぇ)

 ビデオを見ながら、すでにパンティをぐっしょりと濡らしてしまった生徒会室の寿々美。
もうすでに、一枚の布きれでは防ぐことができないほど、寿々美のおまんこからは、
まるで水道の蛇口を全開にしたように、どくどくと音を立てて粘液があふれ出していた。

 画面の中では、しばらくすると、クリトリスをつまんむ自慰行為でうつろな表情になったまぼろしパンティが、
楽器用の荷物棚にあった木琴のばちにふらふらと手を伸ばした。
手に取ったばちの丸まった部分を秘部にあてがうと、なれた手つきでパンティの上からおまんこをこねくり回し始めた。

 ややうつむき、顔の表情が画面に映る。
目を閉じてみけんにしわを寄せ、口を半開きにし、ツインテールの髪はだらりとはしたなく肩から胸にかけて垂れ下がった。
「き、気持ちいいー」
「ぐりぐりするの大好きなの〜」

 いままでの幾多の戦いでの毅然とした顔、態度がうそのように、いやらしい恍惚の表情を浮かべる正義のヒロイン。
今度は、ばちをパンティの中に押し込むと、ばちをゆっくりと動かし始めた。
串に刺さったパンにとろけたチーズを絡み合わせるチーズホンデュのように、ばちをぐりぐりと回し、自らの液体をばちに絡み合わせる。

20
「いい〜」「ううん」「ああっ!」
ばちの動きにあわせ、いやらしい音楽を奏でるまぼろし。

 いつしか、Tバックパンティを脱ぎ捨て、ノーパン姿で痴態を繰り広げるヒロイン。
ぐっしょりと濡れそぼった真っ赤なクレバスの上には、うっそうと生い茂る縮れた黒髪が姿を見せた。

 ばちの丸い部分は、すっかり秘貝の中に埋没し、まるで、細い棒でおまんこの中をかき回しているような隠微な姿。
 液体はあふれるように肉の隙間からこぼれだし、ばちを食い込んだ肉の裂け目からは
「クチャクチャ。ねちぇねちゃ」
と大きな音が奏でられた。
乳首はつんと上を向いてこりこりに固くなっているようだった。

 こうなったら、もう止まらない。
右手でばちをこねくり回しながら、まぼろしパンティは楽器の荷物棚から、今度はリコーダーを手にした。
「ううん、これは男子生徒のかしら・・・。
ああ。ここに口を加えて、きっとよだれが。
このあたくしがなめてあげるのよ
。感謝なさい。ああ・・・」

 ぐちゅぅーぐっちゃ、ぐにゅ、ちゅっぱ・・・。
飢えたメスがペニスにむしゃぶりつくように、リコーダーを深々と口の中に含んだ。

21
 リコーダーもまるで気持ちいいように、ひゅうひゅうと音を鳴らす。
 口からはよだれが流れ始めているが、気にするそぶりはない。
よだれは床に向かってだらりと垂れる。
揺れる形のいいおっぱい。
こねくり回されるばち。

 男のイチモツをくわえこんだように、おちょぼ口にほおをすぼめて目を閉じ、これ以上ないほどいやらしい表情を見せるるまぼろし。
「はぁーいひはぁ」
「こうひゃって、しゃぶるのねぇ」
「どほぉ、きもひいい」
「正義のヒロインがなめてあげてるのよ〜」

 時折体はぴくりぴくりと波打つ。あふれる女液。
上下の口に入れた張り形を持つ左右の手も動きが早くなる。
もう絶頂は近い。

 が、突然、まぼろしは口にくわえ込んだリコーダーを抜き出すと、床に放り投げた。
 そして、くるりと反対を向き、カメラに向かってお尻を突き出すような格好をとった。

 引き締まった背筋と長い黒髪、極端にくびれた腰、形のいいまっしろなお尻。
正義のヒロインの清楚なイメージとは対照的に、やや茶色がかった肉の土手部分、濡れぬれの状態の真っ赤な秘貝も大写しになる。

22
 まぼろしは、左手を背中からお尻の方へ回してばちをを持ち、
背中のほうへばちをゆっくりと押し上げるようにして、秘貝の前方部分のいわゆるGスポットを内部から刺激した。
 次に、右手ではパンティマスクの頭頂部、
つまりはマスクの一番細くなった、本来は秘部にあてがわれる場所ををつかむと、徐々にマスクを上へと引き上げた。

「やめてぇー、マスクは取らないでぇ」
 左手のばちでおまんこをかき回し、自分の世界に没頭し、あえぐまぼろし。
おそらく、敵に捕まって、おまんこをかき回されながら、マスクを脱がされるというピンチシーンを想像しているのだろう。

「・・この露出狂女をいじめてください」
「露出の快感のためだけに、私はこんな格好で飛び回っているんです」
「正義のためなんて・・・うそなんです」
「ああ、あそこももうぐちゃぐちゃです」
「いきそう。いきそうよ〜」
「お、おまんこが・・・いい・・いいのぉぉぉ」

23
 興奮からか、次から次へと心の底にとどめていた正義のヒロインとしては言ってはならない感情を、言葉にして叫ぶまぼろし。
 自分の手でマスクを徐々に上へとずり上がらせ、もう少しでマスクも取れそうになっていた。
もう一方の左手に持ったバチの動きははやくなる一方だ。

「うっ、でっ、では、ハレンチ少女の正体公開よーー!!」
 完全に自分の世界に入り込んでしまったまぼろしパンティは、自分で高らかに宣言すると、
右手でパンティマスクを勢いよく一気にはぎ取った。

「いやぁーー」
 スルリとマスクが脱がされると、長い黒髪が一瞬、宙に舞い、天に向かって立ったまま止まり、
まるでスローモーションのよういゆっくりと背中全体に垂れ下がった。

 背中の筋肉が盛り上がり、体全体が硬直しているようだ。
上を向いた正義のヒロインは、天に向かって、少女の声とは思えない、
熟れきった女のようなかすれた声で絶頂に達してしまったことを告げる雄叫びを上げた。

「・・・いっ、、、い、、く、、ぅぅぅっん、う。。はぁああああっっーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

24
ドスン!!。
 絶頂に達したまぼろしパンティは膝から床に崩れ落ちる。
さらに、前方へ土下座するように上半身を投げ出してお尻を尽きだしたかっこうで倒れ込んだ。

「あ・・」「ううぅ」「はぁ〜」。
 倉庫室内には、快感の淵をさまよう女の声が響いた。
画面には、真っ白なお尻の間から、ぱっくりと口を開いた真っ赤な秘烈が映し出された。

「にゅる」「カラン、カラン」
 秘烈から、ばちの丸い部分が押し出され、陰液で糸をひいたまま、床に落ちた。

 おしりの穴がぴくぴくとすぼめたり開いたりする様がはっきりと映し出された。
真っ赤な秘貝は火にかけられたあわびのように内部からじわじわと液体を出し続け、ひくひくと、動き続ける。
そのさらに奥の穴からは液体がどくどくと流れ出ていた。

「あたくしの・・・・負け・・ですぅ〜」
「ああ、こ、これが・・・ヒロインの・・素顔よ・・・」
 自分の世界で敵に「完敗」したまぼろしパンティ。
お尻を上げたいやらしい格好のまま、途切れ途切れの声で、敗北宣言をしていた。

25
 (いひぃーーー。いいわーーー。みんなあれ、あたしなのよぉ。
あたしのおまんこよ。どう、きれいでしょ。なんにも考えられない。ああ。。。うう・・・)

 生徒会室の寿々美はビデオを見ながら、いつの間にかパンティの中に指を入れてしまい、おまんこをいじってしまっていた。
ビデオの中のまぼろしパンティとともに、絶頂に達し、机に突っ伏し、快感のなかを彷徨う。

 中指で、一番大好きなGスポットをこすり、親指ではこれまた刺激されると弱いクリトリスをぐりぐりとしていた。

 自分がいま生徒会室にいることなど、完全に忘れてしまい、
あのときの倉庫室内でのマスクを剥ぎ取られて絶頂を迎えてしまった「敗北」を思い出していた。

26
パチン。
「どう。みんな分かったかい?」
 電気がつくと、大泉は紅潮した顔で教室内を見回した。

「まぼろしパンティは正義のヒロインなんかじゃないんだ。こうやって露出の快感でオナニーをするためだけに活動しているんだ」
 
 寿々美は、自分の素顔が映っていなかったことに安堵し、ぐったりと机の上に突っ伏してしまったままだ。
とにかく、正体がばれなかったことがわかり、大泉の言葉などもうどうでもよかった。
いまは、まぼろしパンティがどんなハレンチな言葉を浴びせられようと、それに反論する気力がなかった。

 みんなにまぼろしパンティとして絶頂に達した瞬間を見られたという快感、あの時の快感に、いつまでも慕っていたいというのが本音だった。

「あの女は変態露出狂だったのか」
「がっかりだわ」
「こんないい物は初めて見た」。
教室内の生徒の反応は様々だったが、結論は、正義のヒロインとして活躍していたまぼろしパンティの化けの皮がはがれたということで一致を見た。

「藤さん、これを学園警察に渡してもらえるね。正義のためではないということがはっきりしたわけで、
まぼろしパンティには公然わいせつ容疑が適用されると思うんだが」
得意満面な大泉。

27
「えっ。何。そっ、公然わいせつ・・・」
 顔を上気させてぐったりと倒れていた寿々美が、絞り出すように答える。
「うーん、そうだ。でも、これがまぼろしパンティだって証拠はどこにあるのかしら。
まぼろしパンティはあんな露出狂ではなくってよ」

 やや冷静さを取り戻し始めていた寿々美はふと、疑問を投げつけた。
「こんな映像ならAV女優を雇えば簡単に作れるわ。明らかに悪意に満ちたビデオね。ねつ造よ」

「それもそうね」
里香が加勢する。

「たしかに言うとおりだ」
「こんな変態行為はまぼろしはしないだろう」
「顔が映っていない。やっぱりおかしい」。
 生徒会室は再び、まぼろしパンティを養護する意見にまとまりかけた。

 寿々美も一気に畳みかけた。
「そうよ。顔が映っていない。こんなビデオうそっぱちよ」。
 しかし、大泉はいすにすわったまま平然としている。

「じゃあ、顔が映ったビデオを見せればいいんだろう。
それを見てみようか。
まぁいい。それは明日の全校生徒集会で流す。
そこで白黒はっきりさせよう。
みんなにこのビデオが本物か。
まぼろしパンティの正体がだれなのかはっきり分かる。
その場でその女子生徒を公然わいせつ容疑で逮捕してもらえばいいじゃないか」

28
(正面から映したビデオがある!?それを全生徒の前で流す??)
寿々美は動転した。

額からは再び大粒の汗が噴き出してきた。
本当にビデオが存在し、それを流されれば、寿々美はもう学園にはいられない。

「・・あぁあ、そっ、それはどういうことなの??」

「藤さんぐらい頭がよければ分かるでしょ。
ビデオの反対側の荷物棚に別のカメラを設置しておけば撮れるでしょ。
まぼろしパンティの素顔が。
ハイレグパンティをひねり上げて歓喜し、自分のことを露出狂だと告白し、ばちで自分のまんこをこねくり回し、
マスクを自分で脱ぎながら、絶頂に達した瞬間の正義のヒロインの素顔がね」
 にやついて言い放つ大泉。

「あっ、あそこにまでカメラを付けていたの?」
焦る寿々美。

「あそこって、まるで倉庫室を知っているみたいじゃない、え、藤さん?いったことあるのかい?」
「なっないわよ。ビデオに映っていたから、あそこって言ったのよ」

「俺は、まぼろしパンティの素顔は、藤さんみたいな美人だと思うよ。ああ、でも、藤さんはあんなど変態じゃないか」
「うっ・・」
思わず言葉につまる、寿々美。

「まぁいい。明日午前9時、全校生徒に放映する。告知をしておいてくれ」

 立ちすくむ寿々美を無視するように、大泉はすたすたと立ち去っていった。
ほかの生徒らは、そのビデオにどんな映像が映っていたのか聞き出そうと、大泉にくっついて教室から出ていった。
教室を出る直前、大泉はくるりと寿々美の方を振り返り、こう告げた。

「そうだ、藤さん。変態のまぼろしパンティ殿に言っておいてほしいが、
もしもこのビデオを取り返したいならば話し合いに乗るよって。
きょうの午後10時、視聴覚室にきてもらえるかな」

「彼女を侮辱するあなたの卑劣な行為。正義は許さなくってよ」
 動揺しつつも、毅然と言い放つ寿々美をよそに、余裕の大泉はにやつきながら生徒会室から出て行った。

29
午後9時30分。

お風呂上りの寿々美は、自室でバスタオルを体にまいたまま迷っていた。
「これは絶対にわなよ。でも、このままだと、明日、まぼろしパンティの正体が・・・・私の本当の素顔がさらされてしまう。
・・・そんなこと絶対に嫌!
許せない。大泉。
正義の美少女探偵の実力を思い知らせてやるわ」
 決意を固めると、慣れた手つきでまぼろしパンティに変身し、さっそうと出動していった。

♪チャンチャンチャン〜
 「ビデオを教室に勝手に設置し、この私の正体を暴こうとした大泉。
男子生徒は許しても、この私が許しません。
正義の美少女探偵、まぼろしパンティが成敗してくれるわ!」

 すらりと伸びた手足には真っ赤なブーツにグローブ。
首にも赤いスカーフを巻き、ピンク色のフリルのついたかわいらしいパンティをはいたまぼろしパンティが視聴覚室の入り口から現れた。
 しかし、美少女探偵の勢いとは裏腹に、視聴覚室はしーんと静まり返っていた。

「あら、がっかりだわ」
 まぼろしパンティは拍子抜けしたような表情を見せた。
 ただ、視聴覚室の真ん中の小さな円形の舞台の上には、ビデオテープが入った段ボール箱が置かれ、そこにスポットライトが当たっているだけだ。

(あきらかにおかしい。きっと罠よ)
 まぼろしパンティは再び元のりりしい顔つきに戻り、視聴覚室の真ん中に歩を進めた。

30
「大泉。姿を現して正々堂々と戦いなさい」
 あたりを警戒しながら徐々に視聴覚室の中央へ進むまぼろし。
 
コツ・・・、コツ・・・、コツ・・・。
 まぼろしが歩くブーツの音しか響かないほど静寂に包まれたままだ。

(おかしいわ・・・本当にだれもいないのかしら)
 警戒しながら歩を進めたが、もうビデオのはいった段ボール箱にまでたどりついてしまった。
最も警戒心を高め、小さな舞台の上に乗るまぼろしパンティ。
周囲を見回す目は鋭い。

「大泉。これは本物ね。約束通りこれを持ち帰るわよ。
男の約束で、これ以上無実の少女の姿をさらすようなことはしないって約束するわね」
 両足を開き、段ボール箱を持ち上げるために箱のサイドに手を置き、前屈みになった瞬間だった。

 バシャッ!!!
あたりが一斉に真昼のような明るさになった。

目がくらむまぼろし。
すこしずつ目が慣れて、あたりを見渡すと、フラッシュライトが自分に向かって四方八方から当てられていた。

「ああ、なに・・・・」
状況がのみこめず、狼狽する美少女。

31
パチパチパチ。

「ようこそ、変態パンティくん。
ああ、ごめん。まぼろしパンティくん。
ついつい、いつも痴態を拝ませてもらっていたものだから、君のことを変態だと正直に言ってしまって」
 こう言いながら拍手をして姿を現したのは大泉だった。

「そのビデオは持って帰っていいよ。ただし、君が持ち帰ることができればの話だがな。藤く〜ん」

「な・・・なにを言っているの。あなたは完全に私の正体を見誤ってよ」
 前かがみになったままだが、そのままの姿勢で正面の大泉をにらみ返す美少女探偵。

 徐々に慣れてきた目で周囲を見渡すと、自分に向かって当てられていたのはフラッシュライトだけでなく、
十台以上のビデオカメラがぐるりと回りを取り囲むように設置されていた。天井からも床からも小舞台の床にも埋め込まれている。

「なんなの・・・これ・・・」
無機質なカメラのレンズを四方から向けられ、言葉に詰まるまぼろし。

 しかし、敵にそんなことでひるんだ姿を見せたら、思うつぼにはまってしまうことは、これまでの幾多の戦いのなかで培った経験で知り抜いていた。
(こういう時は平常心を見せつけるのよ)

「こっちから行くわよ」
 そう言うと、小舞台から降りて、大泉へ一気に近寄って跳び蹴りを食らわせようとした。

「あっっ!!」
ところが、足をふみだせないばかりか、真っ赤なグローブで包まれた両腕も段ボール箱にはりついてしまって動かず、身動き一つできない。

32
「ひゃひゃ。ごめん、ごめん。
その舞台の上とダンボールには力な粘着剤を塗ってあって、もう君は身動き取れないんだよ」
 笑いをこらえながら、大泉は続けた。

「それと、このカメラ、実は生放送でさ。
男子寮にライブ映像されているから。
放送禁止用語とお得意の放送禁止のブツを出さないように気を付けてね。
みーんな見ているんだよ。
男子生徒600人が。
君が前屈みになっているお尻も、食い込んだ部分をアップにしているよ。
毛なんてはみ出していないでしょ。
出かける前にお手入れしてきたかい?」

「ば、ばかなことを言わないで」
 強気の言葉とは裏腹に、600人にみられているという事実がまぼろしの性癖を刺激した。

(ああ・・・。みられているのね・・・)
 どくどくと波打ちはじめてしまったまぼろしの女壺の奥。全身は汗ばみ、あそこはしっとりと湿ってきていた。

 裸のヒロインをカメラが取り囲み、パンティの秘部を隠している部分がアップになって、みんなが見つめているという事実。
それだけで、露出狂のまぼろしをとろかせるのに十分だった。

(だ、だめよ。ここで相手のペースに乗ったら。ここは強気に出るの)
 自分を励ますまぼろしは、不利な体勢ながら大泉を挑発した。

「そんなことに恥じらいは感じない。もう私に恥ずかしい物はなくってよ」
 しかし、体は正直だ。
女液は徐々にではあるがあそこを湿らせていた。

33
「よーくそんなこと言えるな。
お前、その体勢からお股ごしに後ろを見て見ろよ。
なにが見える」
 おそるおそるまぼろしが、後方を振り返ると、カメラがおしりのすぐ近くにまで寄って、パンティを狙っていた。

「はあぁーん。見ないでぇ」
思わず、本音を漏らしてしまう美少女探偵。

「そのカメラの向こうにはな、600人の男子生徒がズボンを脱いで、ちんちんおっ立たせてお前のパンティを凝視しているんだよ。
いつまんこから液体がしみ出してくるか。
おまんこが姿をあらわすか。
期待にこたえてあげないと。
変態ちゃん」
 にやつきながら、一歩一歩まぼろしが身動きが取れなくなっている舞台に近寄る大泉。

(600人の男子生徒。・・・見ている・・・600本の・・おちんちん・・・見られている・・・)
 もう、まぼろしパンティは見られているという感情を抑えられなくなり始めていた。
顔は上気し、呼吸もやや荒くなっていた。
決して、足の自由がきかないというわけだからではない。。

「今すぐそんなことをヤメなさい・・・。あなた、こんな映像を流して・・・ただですむと思っているの」
 目の前にきた大泉を下からにら見上げるまぼろしパンティ。
感じていることを見せまいと、精一杯の強がりをみせた。

「こんな映像って?自分のこと?
お前いつもその格好でいるんだろ。
そんなハレンチな格好している君が悪いんじゃないの?」

「うぐ。そ、それは」
図星なだけに、反論できない。

34
大泉はまぼろしパンティのあごを手で持ち上げるとにらみつけ、
もう片方の手でマスクパンティの頭頂部に中指を入れて、マスクを引っ張るふりをした。

「ひぃぃぃーーーーーーーやめてぇ」
 突然のことに、大泉の視線から目をそらし、悲鳴をあげてしまう、まぼろし。

「お前、俺が生殺与奪件を持っていることを忘れないでね。いっぺんにマスク引っぺがしてやろうか」
「や、やめなさい。。。」

「はぁ、やめなさいじゃないでしょ。パンティちゃん。
人への物の頼み方をしらないのかな。
まぁ、いいや。
おれは視聴者の期待に応えないといけないから」
 そう言うと、今度は、大泉はまぼろしパンティの背中からお尻に向かって手を伸ばし、
はいているピンク色のフリルのついたパンティのサイド部分を握り、すこしずつパンティを引っ張り上げ始めた。

(ああ。。。ああ。。。)
心臓の高鳴りが押さえられないまぼろし。
このままパンティをひねりあげられたら、あそこがおもいっきり刺激され、蜜があふれ出してしまうことは必至だ。
 しかし、まぼろしがそう考え終わらないうちに、大泉の両手に力が入り、
パンティのサイド部分を一気に引っ張り上げ、おっぱいのヨコ部分あたりまで大事なパンティをひねりあげられてしまった。

「うううう、、、うぃぃーーーー」
思わず嬌声をもらしてしまうまぼろし。

 ピンクのパンティはおまんこの土手にうまり、カメラが映し出す局部は、まるでパンティをはいていない女性のようになってしまった。
 土手には毛を剃った後がなまなましく残り、お尻の真っ白さとは対照的に、やや茶色く色づいているようにも見えた。

35
「やめなさい。・・・やめてぇ、、、、ああ」

 腰を上下左右にグラインドさせながら、なんとか刺激から逃れようとするが、
それは見ようによっては、まるで四つんばいの姿勢で自ら腰を動かして快感を求めているように見えてしまう。
 そして、腰を動かすことで知らぬ間にもっとも敏感なクリトリスは刺激され、
まぼろしの子宮の奥からはどくどくと音をたてて液体があふれてしまっていた。

「あ、、ああ」

大泉がパンティから手を放すと、一瞬、まぼろしパンティはお預けを食らったような声を出した。
 パンティがもとにもどり、土手に食い込んでいたパンティも再び姿を現した。
しかし、そこはもうぐっしょりと濡れ、恥ずかしいシミがパンティの大部分を覆うほどのあとを残していた。

「ひゃひゃひゃ。ずいぶんとぬらしたな。パンティちゃん。
いっそのこと脱いだ方がいいんじゃないか。
もうほとんど放送禁止だぞ」

 大泉の言うとおりだった。
まぼろしパンティの秘部を隠す布は、もうおしっこをもらしたように濡れてしまい、
ピンク色の布はおまんこにぴったりとはりつき、その筋目がきっちりと表れてしまっていた。
 その間も、おまんこの奥からはトロトロと粘液が湧き上がっていた。

36
 大泉はさらに、まぼろしパンティのおっぱいの谷間から股間に向かって手を伸ばし、
おまんこの部分に手を回して、ピンポイントでクリトリスをつまみ上げた。

「おおお・・・・いっっl。。。ううぃぃぃいいいいーーー」
上を向いて、歓喜の雄叫びを挙げるヒロイン。

 大泉がクリトリスをつまんでいた手を放すと、まぼろしパンティは、四つんばいの格好のまま肩で大きく息をした。

「どうした?いっっちゃたのか?変態パンティ」
 まるで、まぼろしパンティをいかせるためのフィニッシュブローを探しているように、冷静な目つきで見下ろす大泉。

「い、いくわけないでしょ。ばかなこと言わないで。それより早く、この舞台の粘着物を取りなさいよ」
「なんで?君がいっちゃったら、舞台からおろしてあげるけど?」
 そう言うと、大泉は再び、マスクパンティに手をかけた。

「ああ・・・・・・」
 緊張のために体をこわばらせるまぼろし。
 大泉は徐々にマスクをずりあげる。

「ああ・・・・・・ああああ・・・・ああああああ!!」
 マスクが徐々にずらされるごとに、子宮の奥からはどんどん液体が供出される。
パンティなどまるではいてないぐらいに液体はあふれてしまった。
もうまるで、おしっこをもらしているようだ。

(いいわ・・・・こんな体勢でマスクを脱がされたら。いってしまう・・・だめ。こんなやつに・・・・みんなの前で・・・・でも、いい。いい)
 絶頂に近づくことをひしひしと感じるまぼろし。

 美少女探偵の腰は、まるでおねだりをしているように、はたまた、絶頂を迎えるのをこらえるように上下左右にプリンプリンとなまめかしく動いた。

37
 しかし、大泉は、まぼろしパンティのマスクのくりぬいた目の部分が、おでこのあたりにきたところで手を止めた。

(え?なに・・・・)
 なかば観念し、なかば快感にしたっていたまぼろしパンティは、少し戸惑いの表情を見せた。

 しかし、大泉は攻撃の手を緩めたわけではなかった。
 今度は、まぼろしパンティのパンティマスクを逆にあごに向かって徐々にずり下げた。
そして、本来はツインテールの髪の毛をだしている箇所からは美少女の眼が、
いつもは露出している鼻から口、あごはパンティの一番細い部分に覆われてしまった。
ちょうど、漫画の変態仮面のような無様なかっこうにさせられてしまった美少女。

「ほーら。新・まぼろしパンティの誕生だよ。
君にぴったりの変態仮面。
ひゃひゃひゃ。
どうだい、正義の美少女探偵さん、マスクをずらされた気分は」
 興奮した大泉が、四つんばいになって、まるで土下座をしているようなまぼろしパンティに向かって尋ねた。

(いい・・・。なんなの。この、か・ん・じ・・・)
 まぼろしパンティは、驚いていた。
自らのマスクを脱がされるのではなく、このようにずらされることだけで、まるで、じらされているような興奮を感じていた。

 鼻と口がマスクパンティでふさがれてしまったため、少し息苦しくはなった。
しかし、そのせいかほかの五感はとぎすまされたようだ。
おまんこからはよりいっそう女液があふれ、おしっこのようにぽたぽたと音をたてて舞台の床の上に零れ落ちてしまっていた。
 両手足を粘着剤で拘束され、四つんばいになり、鼻と口をふさがれている。
まるでSMのプレーのような状況に、女体は正直になきそぼった。

(いいわ。あたしは、Mなのね。つ、次は何をされるの。。。
もう、なにをされてもいっちゃいそうよ。。。。
私はどうしたら・・・いいの??)
つづく?

CONTENTS

TOP

動画 アダルト動画 ライブチャット