<<1980年12月の出来事>>
6日、月刊少年ジャンプ昭和56年1月号発売。まぼろしパンティ連載スタート!
08 ジョン・レノンがニューヨーク市内で熱狂的ファンによりピストルで射殺される。
12 日本車の生産台数は1-11月の累計で1011万8千台、12月分を加えると史上初の世界一。九州中・南部中心に地震が発生。大分で震度4を記録。
19 帝銀事件・平沢貞通の恩赦申請却下。55年度産米収穫量975万1千トンで26年ぶりの大減収、冷害に台風が追い打ち。
21 全日本フィギュア、五十嵐文男が2連覇。女子は小林れい子が初優勝、名古屋の伊藤みどりは小学生として45年ぶり3位入賞果たす。
23 東京高裁、1票の格差が2倍を超せば違憲と判決、衆院定数に新基準。
26 名古屋の女子大生誘かいで愛和県警が異例の公開捜査。犯人は2日誘かいし3千万円要求。中国雲南章省でラマピテクス頭骨発掘。
29 飛騨、日本海側、北信越は30年〜60年ぶりの豪雪で被害続出
   56年度予算政府案決定、一般会計は46兆7881億円、財政投融資は19兆4897億円、増税ずっしり1兆39百億円

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月刊少年ジャンプ1981年1月号 第1話 美女探偵登場の巻
                (P3〜39、全37頁 笠倉版では「美少女探偵登場の巻」に変更されています。)
■扉絵見出し■ 新年ビックパンチ新連載
         一度みてドッキリ 二度めはウシシ ナゾの美女があらわれた!?

■本編開始ページコメント■ 愛と正義のためならば、はずかしさもなんのその!! 花もはじらう乙女が、ついに大変身!!

■最終ページコメント■ つごうのいい推理で、クサイ事件も解決。変なテーマソングにのって、まぼろしパンティは去っていく。

■次号予告■ 2月特大号は、クライム学園で女学生の水死体発見!寿々美が、捜査にのりだしたが!?
       『死の水中花殺人事件の巻』。

■2月号予告■ 美少女の水死体発見!! 名探偵が、ナゾときにのりだした!!『まぼろしパンティ』。(P27、445)
        事件は迷宮いりか!? 美少女の水死体にかくされた秘密は!?『まぼろしパンティ』。(P57)

■巻末作者コメント■ '81年最高のお色気ギャグをかきアッといわせるぞ(博)ヌードをスケベというのは時代おくれでガスよ!(豪)

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  というわけでついに入手した連載初回号。
 大々的な予告だった割にはずいぶん表紙での扱いが小さいものの、背表紙に載っているのは誰が何と言おうとまぼろしパンティであり、これが書店にズラーリと並んでいる様を想像するだけで嬉しくなる。表紙のカットはそれ用の描きおろしと思われますが、背表紙カットは前号の4色予告の流用。


 そしてページをめくると、いきなりおなじみの4色扉絵が!
 まぼパン最高のカットのひとつであるこの絵を、色とりどりのタイトル・見出しが彩る。このまま1冊分まぼろしパンティが続いてくれればと思わずにいられない。


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 あとは笠倉出版の復刻版でもカラーで再現された冒頭数ページ。
 あまり貴重ではないものの、見出しつきで当時の気分を味わいたい。

 どうせなら変身後の姿ももっと4色カラーで見たいものだが、乳首の色形にも気合が入っているだけに残念無念。

 なお単行本に比べ、雑誌掲載時は大半の漢字にルビがふってあり、また掲載時のナレーションは文字色が一部赤になっている(単行本は黒で統一)。
 それがどうしたと言われても困るが、まさか衝撃の事実発覚!につながるとはそのとき知るよしもなかった。



  4色ページラスト。パンティ半脱ぎの寿々美ちゃん、
 ブーツとマフラーくらいは装着していて欲しかったが、この時点では素顔にオールヌードで活躍するつもりだったのだろうか!?
 そう思いながら何気なくルビを見ていると、ン!?これは!?


「しょうじょのなは ふじ すずみ」(!?!?!?)

誤植かと思い他のページをめくる。事件現場のパパを訪ねる寿々美。


「おう、すずみか」

予告ページを見る。

「すずみのだいたんなすいりは?」

 なんと!連載初回の時点で寿々美の名前は「すずみ」だったことが発覚!!
 編集者が適当に振ったものなのか、途中で豪ちゃんが変更したのかは不明だが、濁点ひとつで思わず単行本まで目を凝らして確認してしまったという、ちょっとしたトリビアのススミであった (T∇T)アハハハ

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次号予告P42

★悩殺ウシシ漫画 まぼろしパンティ
学園内の池にうかんだ、美女の水死体!? 寿々美のだいたんな推理は?
つねに漫画界に新風をおくりつづける永井豪が読者に挑戦!

 本編からの使いまわしカットによる次号予告。
 予告文付きなのと、カットの使い方がカッコよかったのでスキャン。
 2話目でいきなり殺人かよーと思ったものの、初回でも大量のウンコにまみれて2名死亡しており、けっこう仮面と比べ推理やサスペンスの色が濃い。
 と言うよりもともとけっこう仮面は常に推理される側であり、はじめから正体の明らかなまぼろしパンティ(探偵)とはそりゃ違うわなと再確認。

 それにしても予告通り殺人事件のエピソードなら、またあのセクシーパンティで登場したのでは!?、と全く意味のない妄想が頭を駆け巡る真夏の夜であった。




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次号予告P74

 小さなカットながら2色!こんなことなら本編も2色でやってクレ!
 と今からでも集英社に抗議の電話をかけたくもなるが、何気ないこのカット、実は藤警部とまぼろしパンティの唯一の2ショット!

 そう、実はまぼろしパンティスタイルの寿々美とパパが同じ場所に居合わせたのは、本編ですらパクリロ捕獲シーンのわずか1回のみであり、その際にも2ショットのみのカットは実現していないのです。(同じ場所ということならパパが変身シーンを覗いてるシーンもありますが・・・)。
 とは言えこのカット、どちらも連載初回の別々のカットをつなぎあわせたものであり、決して描き下ろしではないものの、夢の親子2ショット2色ページという予告ならではのナイス合成画なのでありました。チャンチャン♪


 記念すべき『まぼろしパンティ』第一話が世に発表された二日後にジョン・レノンが死んだなんて、オドロキだなぁ…。
月刊少年ジャンプ初出発表時は、雑誌の表示月より繰り上げ販売と考えまして1980(昭和55)年末だと思います。この年の出来事として
10/27三重県尾鷲市尾鷲中で3年男子生徒23人が先生に集団暴行し3人にけがをさせた。警官が出動したが全国各地で校内暴力が続発
11/29神奈川県川崎市で2浪の二男が金属バットで、両親を殴り殺す。昭和55年12月31日中日新聞の「主なニュース80年」より
(中日新聞見出しから以降てけとーに出来事引用してあります)、などがあります。校内暴力と言うキーワードがこの頃だったと考えるとクライム学園という舞台設定も世相を反映していたんだなと再発見できました。バット殺人(イチリューカズヤだったか?)なんてのも月ジャン発売直前の締め切り後?だろうけど、当時の殺伐感として印象的ですね。そんな時代の空気を察知して、きっと寿々美ちゃんはセクシー探偵として立ち上がったのでしょう。そして、こんなにうれしいヒロインを生み出してくれた豪ちゃん(含、高円寺センセ)、ありがとうっ!!


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